life of Mentawai in Sibert island ②

どれだけ歩いたから覚えてないが
メンタワイに出会うたびに
歩いた 歩いた
(メンタワイの挨拶:アルイッタ)
と言いながら
ドロドロヘトヘトで
なんとか写真集のシャーマン
Aman LauLau / アマン・ラウラウの
UMA(ウマ:家)に到着

UMA は高床式で
3つのパーツでなりたっている
一番手前はベランダのように壁がなく
次の間は真ん中に囲炉裏があり
奥の間の一番奥の壁に
お母さん用とお姑さん用の
ファイヤープレイスがある
(料理に使う火を焚くところ)

やっとこさ到着したものの
アマン・ラウラウ(ラウラウ・パパ)は不在で
いつ帰ってくるかは分からない
2〜3日かなぁと…
マジか!? と途方に暮れる 

家の奥に入ることも憚れ
ちょっと距離を置かれながら
どうしたもんかと
一同一番手前のベランダで休ませてもらう

とりあえず
家の横を流れている川へ
汗と泥を落としに行ったり
UMAの周りを探索したり
気がついたら
私はお母さんや子どもと一緒に
奥の間に入って遊んでたけど…

小一時間ほどしたら
ラウラウ・パパが帰ってきて
滞在ができることになった

改めて
時間や日数など
アバウトどころか
関係ないことを実感

後になって知ったんだけど
ジャングルで怪我をしたり
なにかハプニングあった時
1人のメンタワイに助けを求めて
「No」と言われたら
誰1人として助けてくれないらしい

逆も然りで
誰か1人が「Yes」だと
全員が助けてくれるらしい
どうやら私たちは
無事に受け入れてもらえたようだ

メンタワイ族の
いわゆる”働いている時間”は短く
昼間は近所のメンタワイ
特に男衆が集まって
井戸端会議している

どこどこで何があったとか
どこどこの誰がどーしたとか
ともかくよく喋る

通信手段はないから
日常的によくお喋りして
コミュニティで
なにが起こっているのか把握する
コミュニティの結束はとても強い

※私が訪れたのは25年前でドキュメンタリーの内容はかなり衝撃的。
すでに随分変わっていた。

Aman Lau Lau の UMA 
ラウラウ パパ の家
サイズは家によって違うが様式はどこも同じ
この家はラウラウ・パパの家じゃなくて、
1日目と最後の日に泊めてもらった家。
家の中には食べた動物の骨や羽が飾られている
こんなにも食べたと豊かさを表す
遠く近くの仲間へ有事を伝える手段の太鼓。
家長に何かあった時の太鼓、
子どもに何かあった時の太鼓、
3種の太鼓が必ず家にはある。
もう1種は何用だったっけ?
忘れた…
儀式や狩りなどに使う道具
長男のLauLau(ラウラウ)。
長男は父の名前を継ぐ。
親と同居するのは
親と一番過ごしている時間が短い末っ子。
写真は、ラウラウ・パパとラウラウ。
夜、火が消えた暖かい囲炉裏の中で犬が眠りにつく。