メンタワイは
川で洗濯じゃなくて
川で衣作り
木の名前は忘れたけれど
幹の内側を削いで作る
繊維がしっかりしてるらしく
ひたすら叩いて
薄くなっても
破れず柔らかくなり
細長い麻のさらしのようになる
それを植物などで染めて
男衆は褌のように使うのである
女衆はみな腰巻で
オフンティーは見なかった
メンタワイは織物をしないので
インドネシア人と
物々交換しているのだろう
ドキュメンタリーの中で
お金が必要だという発言は
とても衝撃だった
私が滞在していた時
鶏や豚などで
ビーズやなんかと
物々交換こそすれ
彼らにとって
お金に価値はなく
お金を持とうとしなかったから
UMAの奥の間にいたある日
入り口の方から
キャーーーーーーーーッ‼︎
と叫び声が聞こえてきた
何事かと行ってみると
数名の女衆が何か言いながら
わらわら おろおろしいる
川から帰ってきた
東ドイツ人男子が
騒動の原因らしく
本人は訳がわからず
キョトンと戸惑っている
ガイドの人が慌てて
ズボンを履いて!
と言って
その人がズボンを履いたら
騒動は収まった
その東ドイツ人は
別に裸でいたわけでもなく
他の同行者と同じように
海パンで川に行って
行水してたんだけど
その競泳用水着のような
海パンが問題だったのだ
メンタワイは
陰毛を見せてはいけないから
見えていたわけではないけど
きわどいビキニで
大騒ぎになったらしい
褌は良いのに
ビキニパンツはダメなのか?!
微妙…
確かに彼らの褌は短いけど
前垂れがある
おっぱいは隠さないが
小さな子ども以外
性器を隠している
髪の毛は長く伸ばしているが
体毛もほとんどないし
眉毛も抜いて薄くする
余談だか奥の間の台所で
女衆と過ごしていた時
お母さんが
私が巻いていた布を
ぺろっとめくり
おっぱいをぽんぽんと触り
おっけー おっけー
とニコニコしてる
繁殖に適しているか
おっぱいチェックされたらしい
どうやら女として
認めてもらえたようだ(笑)

幹の内側を薄く削ぎ取る

削いで
水にさらす

さらに削ぐ

水にさらしながら
とんとん とんとん
棒で叩く
しばらく叩くと
薄い木の幹が
さらに薄くなって柔らかくなる

巻き巻き 巻き巻き
褌のでき上がり
写真左は祭りの前に
体を浄め
褌を巻き直しているラウラウ パパ