23歳の時(25年前)に
マレーシアからフェリーで
インドネシアのスマトラ島へ
島の西にあるパダンから
フェリーで半日かけて
シベルト島へ
そこからさらに5〜6時間
小さいボートで川を上り
ボートを降りてからはひたすら
トレッキングでジャングルの奥地へ
足元はずっとぬかるんでいて
泥の中を歩き続ける
5分も歩けば全身汗だく
10日間やったか
メンタワイ族の家を渡り歩き
ご飯を食べさせてもらい
泊めてもらい
1日は男衆と狩りに出てジャングルに野宿
(川での漁は女衆がする)
運良くと言っては悪いが
シャーマンのところに滞在している時
病気の女性のための儀式が
行われることになって参加できた
テクノロジーなんて
持参のライターとカメラぐらい
洗濯や水浴びは全て川でするので
川沿いに高床式住居を建てて
鶏や豚を野放しにかっていて
私達が到着した時は
鳥をつぶしてもてなしてくれた
農耕はしない
主食はサゴの木幹を
蒸し焼きにして食べる
ここでも料理はお母さんの担当
でも料理をするのは夜明け前と日没後
日中は果物や虫を採って来てオヤツ
ジャングルでの滞在で一番驚いたのは
今までこれほど満たされたことはない
というほど満たされたこと
このドキュメンタリーの予告をみた時
当時の感覚が蘇って嬉しくなる
とともに不安が横切る
なにこれ
こんなことになってるのか
と思わずにいられないシーンを垣間見る
数日迷っていたけど見てみた
ニュートピア
途中で見るのをやめようか
と思うほどの変貌ぶり
そりゃ四半世紀も経ってるんだから
そのまんまなわけないんだけど
しょっぱなから
あまりの拓かれように衝撃を受ける
ジャングルへ入っていくボートは大きく立派になり
港の集落は完全に街になり
ジャングルの原住民の領域にも
政府が村を作り
学校や教会ができている
(25年前も政府の作った集落はあった)
豊かなジャングルには
ラウンドアップがまかれ
家財道具にプラスティックが使われ
簡単に土に還ることのないゴミが溢れ出している
ジャングルが財産であり
ジャングルに繋がれている
証となるタトゥーを入れる
暦も時間もなかった暮らしに
お金の価値もなかった
なのに
今ではお金がたくさんいるという
個人的な思い入れがあるだけに
理想と現実
大きな失望と小さな希望
いろんな思いが溢れます
んで、そんな私もPCでみてるっちゅう現実